このまえ新人に教えた内容、全然覚えていなかった。あんなに一生懸命話したのに。なんだかな〜。
このような悩みの解決のヒントとして、記事を書いています。
ぶっちゃけると、他人はそれほどあなたの話に興味がありません。
話を覚えたいと思わせる内容としては、
- 無条件に受け入れたいと思う(好意がある)
- 「快」となる(面白いなど)
- 有益でためになる。
- 仕方なく(仕事の都合など)
だいたい上記の通り。
なので、それ以外のことはすぐ忘れます。
なお、
という人もいること、当然知っています。
覚えるスピードというのは個人差があるため、
特に新人への教育などは、ある程度は長い目で見守る必要もあります。
いずれにせよ、人が何かを「覚える」には、冒頭で想定した通り、何らかの理由があります。
あなたの話が覚えられていないということは、「その人にとって率先して覚えたい話とはなり得なかった」ということに他なりません。
でも、できれば一生懸命伝えたこと、できるだけ早く、そしてできる限り長く覚えておいてほしいですよね。
そのために必要なテクニックをここで解説します。
あなたの話が、「より相手の記憶に残る」よう、アップデートを手助けします。
聞き手の短期記憶に響く話し方【1トーク1アクション】
あなたの話がなかなか覚えられない理由は、記事冒頭の内容を考慮すると次の通り。
- 無条件に受け入れたいと思わない(好意がない)
- 「快」を感じない(面白くない)
- 有益でためにならない。
- 仕方なく覚えようとしているが、頭に入らない。
さらに聞き手側にとって、下記のような問題点がなきにしもあらずです。
- 一度に覚えることが多すぎ、頭に入りきらない。
- 覚えなくてはならないものに興味がない。
上記の通り。
もっと簡単に言うと、人は一度にたくさんのことを覚えられません。
これは会話に限ったことではありません。なので、
- 何かを伝達するときは、簡潔かつ簡素な内容にまとめる。
- 相手の記憶に強烈な印象を与える
この2つが「覚えやすさ」に直結します。
なので、何かを伝える時には、このことにフォーカスした【1トーク1アクション】を意識すると、「覚えやすい」話ができるでしょう。
1トーク1アクションとは
1トーク1アクションとは、「1回の会話で行動する(させる)ことを1つにする」ことです。
あなたはこんな感じの話をしたりされたことありませんか?
- 明日までにこれやっておいて。あと、明後日の準備もお願いね。ところで昨日のお願い、まだ終わってないよね?いつ出来る?こっちも忙しいから、早くしてほしいな。
こんな感じで、1回のトークで複数のアクションを求める話をしたりされたりしていませんか?
話し手は「言いたいこと」をポンポン言っていますが、果たして聞き手はちゃんと理解して聞いていられるでしょうか。
あまりに詰め込まれすぎると、
って気分になってしまう人も少なくないと思います。
これは誰も得をしません。
1トーク1アクションを使ってみる
1回の会話で依頼することは1つにしましょう。
- 明日までにこれやっておいてね。
まずはここまでを、相手に理解してもらいます。
次に、
- 忙しくて申し訳ないんだけれど、明後日の準備もお願いできるかな?
と聞きましょう。前置きに、相手を思いやる言葉を入れることがカギです。
負担を押し付けられたと思いこまれると、聞く耳持たなくなる可能性が大。相手を思いやる気持ち(建前でも)で相手に労りの心を【印象付ける】ことが効果的です。
最後に、
- 昨日のお願いも、今日中にできるかな?明日からは確認取れる時間が無さそうなので、今日確認させてほしいな。わからないことがあれば、気軽に聞いてね。
と言った感じで会話します。
ここも相手を思いやる気持ちを込めて、1トーク1アクションを意識します。
以上の例の通り、
- 会話の区切りを1回とし、その1回で依頼することは1つにする。また、依頼内容は簡潔簡素に、まずは結論を話す(依頼したいのであれば、依頼内容を先に話す)
- 【上級技】会話を印象付ける要素を副次的に盛り込む(感情を動かす=驚かせる、感動させるなど)
- 【おまけ】忘れても聞き返してOKという空気を作る(記憶の定着)
これを組み合わせ、1トーク1アクションはより効果的な会話法となるでしょう。
今回の例では、相手を思いやる気持ちで、相手の感情を刺激するような会話例としました。「なんだ普通の会話じゃん」と思う方は恵まれていると思います。
とにかく、1回の会話で区切らず連続して何かを覚えさせようとする話し方は、やめましょう。
短期記憶と長期記憶
なぜ人は覚えられない(忘れる)のでしょうか。
人の記憶は、覚えておける長さや性質から、短期記憶と長期記憶に分けられます。
短期記憶
短いものだと数十秒、長くても数分で忘れてしまう、一時的な記憶のことです。
例えば、誰かの電話番号を教えてもらったとします。
教えてもらった瞬間は覚えているでしょうが、数分経ったら忘れてしまった(思い出せない)ということ、ありませんか?
電話番号に限らず、何か言われた時は覚えていたのに、少し時間が経ったら忘れた。ということはよくあること。
こういう「ちょっとだけの記憶」が短期記憶です。
なお電話番号に限っては携帯電話でいえば、11桁の数字です。
ですがこれを11桁の連続した数字として覚えている人は稀でしょう。
大抵は、090-XXXX-YYYYのように、3桁-4桁-4桁で覚えるのではないでしょうか?
このように、短期記憶は容量が多いと覚えられません。
せいぜい7桁(7語)が限界と言われています。
なので、11桁を3桁-4桁-4桁と分割して覚えることは、理にかなっているのです。
長期記憶
短期記憶も繰り返したり、強烈な印象があれば、長期記憶として残ります。読んで字のごとく、長期間蓄積されている記憶のことです。
- 昔の思い出(感情が動き、強烈な印象として定着)
- 仕事の知識技術(繰り返しの修練で定着)
など。
思い出せるものについては、何度も繰り返し習得したか、何らかの強烈な印象があったからでしょう。
短期記憶から長期記憶へシフトさせる1トーク1アクション
1トーク1アクションは、出来る限り小容量の伝達で短期記憶に印象付ける話し方です。
副次的に、感情を動かす話し方についても意識するようお伝えしていますが、話し手のスキルが試されるため、難しいこともあるでしょう。
なお、簡潔かつ簡素につたえるということは、話し手の労力も緩和されます。
「あれ言った・これ言った」のあやふやさも減るでしょう。
そして、やがては聞き手の長期記憶にしっかり刻めるよう、反復したり、相手の感情に揺さぶりをかけられるよう話を心がけてみましょう。
やがて、短期記憶から長期記憶へ伝達内容が移行すると思います。
なお、揺さぶりをかけると言っても、脅迫や恐怖、暴力や侮蔑などの負の感情は絶対にNGです。
聞き手を責めてはいけない
- 「教えたのに何でできないんだ」
- 「こんなのもわからないなんて、あんたはアホか」
こういう言い回しはNGです。これまでの解説の通り、あなたの話し方が至らなかった可能性もあるからです。
人の数だけ、伝わりやすい方法があります。個人の特性をよく見て、どう伝えるのが良いかを考えるとなお良しですね。
なおこれは1トーク1アクションに限った話ではありません。
簡潔・簡素に、覚えよう
今回の要点は会話だけではなく、文章にも当てはまります。特に分厚い本など、全部を覚えることなんて到底不可能です。
しかし、伝えたいことだけを書いたら、どの本も10ページくらいで終わってしまう可能性が大。
会話も文章も、「伝えたいこと・受け止めなくてはならないことを確実にわかりやすく伝達する方法は何なのか」を突き詰めていくと、この【1トーク1アクション】の概念にたどり着くのではないかと考えます。
話を展開させたり、水増しして含蓄のある言い回しをするのは、【1トーク1アクション】ができてからでも遅くありません。
簡潔・簡素にしてから見えてくるものもあるので、まずは【1トーク1アクション】の概念で、短期記憶に叩き込み、それから長期記憶にシフトさせる合理的な会話を始めてはいかがでしょうか。
その他の話し方に関する記事はコチラ
本記事以外にも、話し方に関する記事を当ブログでは取り扱っています。
よろしければ、下記記事をご参考ください。
話し方の極意とコツのまとめ【パブリックスピーキングスキル】
わかりやすく心を動かす話し方の極意は難しいことではありません。誰でも、コツを覚え、テクニックでスキルを伸ばすことができます。ここでは実践的かつ効果的なパブリックスピーキングのスキルアップテクニックについて、これまでこのブログで紹介した内容ををまとめて紹介します。




